無励磁作動形ブレーキ0.1kW~0.75kW
- ノンアスベストライニングの採用
- ライニング材は耐摩耗性に優れ、制動仕事量の大きなノンアスベスト材を採用。
高頻度で長時間の使用にも確実で安定した制動特性が得られます。 - 優れた応答性
- 制動時のブレーキ応答性が良く常に正確な制動が得られます。
- 静かな運転
- ブレーキ制動板とモータシャフトを直接固定する構造により回転中のカラカラ音、振動を低減。
- 高頻度・高寿命
- ブレーキ制動板とファンの一体化により放熱効率をアップし、高頻度で長寿命が可能になりました。
- 保守・点検が簡単
- ブレーキ部は部品点数が少なく構造が簡単なためギャップ調整が簡単に出来ます。
ギャップ調整間隔及びライニング寿命が長く、メンテナンスの省力化が可能となります。
手動解放装置のオプションも可能
構造と動作
SBV-P形単相ブレーキモータは、電動機部とブレーキ部で構成されています。電動機部は、JIS C 4004に準拠した防滴保護形の電動機です。ブレーキ部はスプリング制動形乾式単板直流電磁ブレーキで、電動機の反負荷側ベアリングブラケットに取付けられています。ブレーキモータに別置きの電源ユニットを介し、電源を投入すると、マグネットコイル⑥に直流電流が流れてアーマチュア⑯はマグネットコイル⑥側に瞬時に吸引され、制動板⑪とアーマチュア⑯の間にギャップを生じ、ブレーキが完全に解放されて、電動機は回転し始めます。回転している電動機は、電源を解放すると、マグネットコイル⑥の吸引力は消滅し、アーマチュア⑯はブレーキ作動ばね⑩により押し戻されて、制動板⑪とアーマチュア⑯の間に制動力を発生させ、制動状態に入ります。
構造断面図
標準仕様
項 目 | 内 容 | ||||||
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定格電圧 定格周波数 |
コンデンサ始動形 0.1、0.2kW:100V-50/60Hz 0.4kW:100/200V-50/60Hz コンデンサ始動コンデンサ形 0.75kW:100/200V-50/60Hz |
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外被構造 | 防滴保護形 | ||||||
絶縁種別 | E種 | ||||||
動力伝達方式 | 直結・チェイン及びベルト | ||||||
ブレーキ |
乾式単板無励磁形直流電磁ブレーキ(スプリング方式) | ||||||
ノンアスベストライニング | |||||||
周囲条件 | 冷媒温度 | -10℃~40℃ | |||||
湿 度 | 80%以下 | ||||||
標 高 | 1000m以下 | ||||||
ガス・蒸気 | 腐食性及び爆発性ガス・蒸気がないこと | ||||||
口 出 線 | 取付位置 | 負荷側より見て左側・リード線直接引き出し方式 | |||||
本 数 |
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塗 色 | マンセル記号7.5BG5/2 | ||||||
規 格 | JEC-2137 |
機種範囲
外被構造 | 取付方式 | 形 式 | 始動方式 | 出力(kW) 4極 | |||
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0.1 | 0.2 | 0.4 | 0.75 | ||||
防滴保護形 | 脚取付形 | AEC-DBF | コンデンサ始動形 | ○ | ○ | ||
ABC-DB30 | コンデンサ始動形 | ● | |||||
ABT-DB30 | コンデンサ始動 コンデンサ形 |
● | |||||
フランジ形 | AEC-DL30 | コンデンサ始動形 | ○ | ○ | ○ | ||
ABT-DL30 | コンデンサ始動 コンデンサ形 |
○ |
●:注文生産機種 ○:製作対応機種
※ フランジタイプについてはご相談下さい。
機種および定格
形 式 | 電動機 | |||||||
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極数 |
出 力 (kW) |
枠番号 | 電 圧 (V) |
全負荷電流(A) | 全負荷回転速度(min-1) | |||
50Hz | 60Hz | 50Hz | 60Hz | |||||
AEC-DBF | 4 | 0.1 | 71 | 100 | 3.6 | 3.1 | 1445 | 1740 |
AEC-DBF | 0.2 | 71 | 100 | 5.8 | 4.9 | 1440 | 1730 | |
ABC-DB30 | 0.4 | 80 | 100/200 | 9.2/4.6 | 8.0/4.0 | 1415 | 1725 | |
ABT-DB30 | 0.75 | 80 | 100/200 | 12.0/6.0 | 9.8/4.9 | 1450 | 1750 |
形 式 | ブレーキ | 回転部慣性 モーメント (電動機+ ブレーキ) (kg・m2) |
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形 式 | 定格制動 トルク (N・m) |
定格 励磁電流 (A) |
許容制動 仕事量 50%ED (J/min) |
ギャップ 調整まで 仕事量 (J) |
総仕事量 (J) |
制動時 デットタイム (SEC) 直流別切 |
ギャップ (mm) (規定値/ 限界値) |
直流電源 ユニット (直流別切り) |
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AEC-DBF | SBV-P104-010 | 1 | 0.18 | 4000 | 0.9×108 | 4.5×108 | 0.02 | 0.3/0.7 | MH-101 | 0.00114 |
AEC-DBF | SBV-P104-020 | 2 | 0.18 | 4000 | 0.9×108 | 4.5×108 | 0.02 | 0.3/0.7 | 0.00141 | |
ABC-DB30 | SBV-P124-040 | 4 | 0.24 | 5000 | 1.5×108 | 7.5×108 | 0.04 | 0.3/0.7 | MH-101 (100V) MH-10 (200V) |
0.00281 |
ABT-DB30 | SBV-P140-075 | 7.5 | 0.30 | 7500 | 3.0×108 | 10×108 | 0.03 | 0.4/1.0 | 0.00495 |
(注) | (1) | 定格制動トルクは、静摩擦トルク値です。 |
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(2) | ブレーキ定格励磁電流は、コイル温度75℃、DC90V(AC200Vから半波整流)時の値です。 | |
(3) | 電動機定格電圧200Vの場合、直流電源ユニットは、MH-10またはMH-20となります。 |